憂鬱な夏
2026年8月7日7:00AM|カテゴリー:編集長後記|admin
敗戦から81年。高市早苗政権になって初めての夏はこれまでになく憂鬱です。2月の衆院選で自民が大勝すると、殺傷可能な武器輸出解禁をはじめ高市首相のいう、「国論を二分する政策」が次々と実現しているからです。
本号の敗戦特集は、戦後社会が大切にしてきた平和国家の理想が崩れていく、いまの日本の姿を浮き彫りにする企画にしました。敵基地攻撃という名目で国際法違反の先制攻撃に道を開く長射程ミサイルの実戦配備は、専守防衛ばかりか、武力による威嚇を禁じる憲法を逸脱した政策です。
防衛ジャーナリストの半田滋氏はミサイル配備の町をルポ(18頁)。神奈川県横須賀市で出会ったのは「憲法9条が自衛官を守っている」と書かれたプラカードを手にした元海上自衛官でした(表紙)。護衛艦の砲術長を経験し、武器に詳しい。「熊本に置いてはダメ。途端に攻撃対象になる」。元自衛官の言葉だけに重みがあります。(臺宏士)
